サバ姉のワンポイントアドバイス
- 時間内に完結するよりもインシデントなしが重要!
- マルチタスクの看護業務は優先順位付けが命!
- 記録は、業務の合間に少しずつ進めるのが肝!
- 患者さんの声に耳を傾けられるスキルも強みの一つ!
時短より安全第一!その上で優先順位をつけてみて

まずね、これは誰にでもありがちなお悩み。
だからあなたの能力が低いとかではない!大丈夫!
真面目な人ほど、「時間内に終わることができない=自分の能力が劣っている」と考えてしまいがちだよ。でも、そもそも人手不足の中、ぎりぎりで回している病棟で時間内に業務を終わらせることを優先するのはちょっと危険。
まずはインシデントなく無事にその日の業務を終えられたら花マルだよ!
その積み重ねの中で、今より少しでも時短ができたらいいかな。
看護業務はマルチタスクの連続だから、それが苦手な人もいれば、得意な人もいるのは当然。そのスキルはちょっとした工夫で習得できることもあるから一緒に見てこ!
「やみくもにやる」ではなく、まずは「業務に優先順位」をつける
看護師なら先輩から「優先順位」なんて言葉はすでに聞いているはず。
でも、これができていない人は意外と多いの。
降りかかる業務にいっぱいいっぱいになって、手あたり次第に目の前の業務をこなすから冷静になって優先順位を付けられないんだよね。
例えば、日勤帯の午前11時頃に以下のタスクが同時に起きていたらどう優先順位をつける?
- 患者Aさんの血糖測定&インスリン注射がある(30分後)
- ナースコールが鳴っている(今)
- 医師から患者Bさんの検査予約を依頼される(午前中まで)
- 患者C・D・Eさんの清潔ケアが残っている(できれば午前中。無理なら午後へ)
- 患者Fさんの外泊希望を医師に確認しないといけない(医師が午前の外来が終わって病棟に上がってくるタイミング)
- 患者Gさんが胸の痛みを訴えている(今)
- 退院予定の患者Fさんの看護サマリーを書く(日勤帯終了まで)
ポイントは、緊急度の高さだよ。
どんなタスクも重要と言えるけど、緊急性の高いものから上に順番に並べていけば、おのずと優先順位が決まるよね。
①最優先(緊急&重要)
- 患者Gさんの胸の痛みに対応(急変の可能性があるのですぐバイタルチェックと報告。場合によっては救急カート準備)
- ナースコール対応を他のスタッフに依頼(緊急度は内容により変わるが、どちらにしても同時に対応できないので他のスタッフに対応依頼)
②次に対応(時間制限があるもの。やや緊急度高め&重要)
- 患者Aさんの血糖測定&インスリン注射(低血糖、高血糖リスクあり)
- 患者Bさんの検査予約(無理であれば、リーダーや他のスタッフに依頼)
- 患者Fさんの外泊希望を医師に確認(無理であれば、リーダーや他のスタッフに依頼)
③後回しでもOK(緊急性は低め&重要)
- 患者C・D・Eさんの清潔ケア(午後に回す)
- 退院予定の患者Fさんの看護サマリーを書く(午後に回す)
こうやって普段からシミュレーションしておくと、業務中の判断のスピードが高まるから試してみて!
記録はコツコツで差が生まれる!

記録も毎日の業務の中で欠かせないタスクだよね。
記録はいつも業務の最後に回して、まとめて書いていない?これは間違いではないけどちょっとした癖をつけるだけで時短できることもあるよ。
記憶を思い起こすのも時間を取られるから工夫して
仕事が早い人って、「いつの間に?」っていうくらい記録が早く終わっていることも。それは、ちょっとした業務のスキマ時間に記録を進めておいたり、記録する時間がなくても要点をすぐに思い出せるよう業務の合間にメモしたりしているから。
特に緊急入院や急変があった重めの日勤の最後は心身ともに疲れ切っていて、記録の書き漏れが起きやすい!それを防ぐ意味でもオススメ!
傾聴できることは立派な看護スキル

本体、看護師は患者さんの訴えを聞いて重要な情報からアセスメントしたり、信頼関係を築けたりするわけ。だから、あなたはその重要な傾聴スキルを持っているということ。そこは自信を持ってね!
とはいえ、現実は時間内に業務を終わらせるために、どうしても患者さんとのコミュニケーションの時間を削るしかない。おしゃべり好きの患者さんの話を聞いてあげたいけど、そんな時間はなくて話を切るのが心苦しい。これって看護師のジレンマだよねー。
看護師の中には患者さんに話しかけられないように、畳み込むように一方的に話している人もいるかもしれないね。話しかけないでオーラが出ていると、患者さんも訴えを我慢してしまうし、看護師だって後で振り返って自己嫌悪に陥ることも。これって悪循環。
ここで、おすすめなのがアラーム機能。話の長い患者さんのところに向かう時は、事前にアラームをセットしておくことで、程よいタイミングを保ちやすいよ。アラーム音を聞いて「点滴の交換の時間なのでごめんなさい」、「オペに行く患者さんがいるので失礼します」と話を切り替えやすいよ。
患者さんも理由が分かれば、話を最後まで聞いてもらえなくてもそこまでイヤな気分にはならないはず。
まとめると、時間内に業務を終わらせることだけにフォーカスしすぎると、インシデントやミスなどのリスクを抱えることにもなるから注意!
その上で、時短のヒントは業務の優先順位付けや記録の工夫などにあるから試してみて!
応援してるよ!!