ひなたのワンポイントアドバイス

看護主任への昇進を打診されたっていうことは、「あなたの実力が認められている」「あなたに主任の仕事を任せたい」って思われているということ。いつも現場で看護の仕事を頑張っている姿がまわりの人から見られているんだね。本当にすごいね!

現場で患者さんに接していた方が楽しいって気持ち、ひなたもすごくわかるよ。患者さんをケアしたり少しでも元気になっていく姿をみたりすると、仕事の達成感があるよね。

それにね、日本看護協会の調査では管理職として組織の運営や管理に携わりたいと思っている人は22.0%*1。半数以上の人は管理職になりたくないと思っているんだって。昇進を打診されても気が乗らないときに、うまく返答するにはどうしたらいいのかアドバイスするね。

  • 昇進することはデメリットばかりじゃないよ
  • 昇進を断るなら、感謝を伝えて前向きな断り方をしよう
  • スペシャリストになるのが現場に居続ける一つのカギ
  • 働きやすさを求めるなら、看護師の転職も検討してみて

昇進のデメリットばかり考えてない?メリットを一度考えてみよう

看護主任に昇進することは、デメリットが多いと考えていない?たしかに、スタッフの指導や業務を調整する時間が増えてしまって、現場での看護にあてる時間が減ってしまうのはよく聞く話かもしれないね。

でも、昇進することはデメリットばかりではなくてメリットもあるんだよ。ちょっとだけ視野を広げて、昇進するメリットを一度考えてみよう!

まずは、仕事の裁量や権限を任せられる範囲が広がること。そうすると、自分のやりやすいように組織を変えていける可能性が高まるよ。

たとえば、現場でうまく回っていなかった業務を効率よくすることで、結果的に患者さんと向き合う時間が増えるかも。あなただけでなく他のスタッフも、より手厚い看護ができる時間が増えて、みんなから喜ばれるかもしれないね!

あとは、主任になるとお給料も上がるよ。管理職でない看護師と比べると、中間管理職の看護師のお給料は平均で月額78,732円高いみたい*2。今よりもお給料に余裕が出ると、趣味やプライベートもさらに充実するかもね。

実際に昇進してみたら、意外と仕事の楽しさが増えた人も多いんだって。昇進するのも悪いことばかりではないでしょ?

やっぱり昇進したくないなら、感謝と前向きな理由を伝えて

昇進するメリットを考えてみたけど、やっぱり昇進したくないと思ってる?ただし、昇進を一度断ってしまうと、師長さんに嫌な顔をされてしまって働きづらくなるケースがあるのは事実。昇進せずに、その職場で楽しく働き続けたいなら、円満に断る方法を考えよう。

まずは、自分を認めて昇進を持ちかけてくれたことに感謝を表すことが大切!そして、今の仕事への前向きな姿勢を示しつつ、自分が昇進したくない気持ちを誠実に伝えてみて。

たとえば、こんな感じに伝えられると失礼がなくて謙虚な姿勢を伝えられるよ。

「昇進のお話をいただき、ありがとうございます。しかし、今の仕事をもう少し頑張りたいと思っておりますし、まだまだ〇〇師長さんのもとで学ぶべきことが多いと感じています。勝手な都合で大変恐縮ですが、今回は辞退させていただきます」

あとは、伝えるタイミングが大切!師長さんがバタバタしているときに伝えてしまうと、どんな内容でも悪い印象になってしまうかも。師長さんの仕事が落ち着いているタイミングを見計らって伝えてみてね。

相手の立場に気を配り、ていねいな断り方をすれば、師長さんも理解してくれるはずだよ。

昇進せずに現場で働き続けるなら、スペシャリストを目指すのがおすすめ

昇進せずに今の職場で働き続けたいなら、専門スキルを身につけてスペシャリストになるのがおすすめ。

看護師として長く働いていると、その職場で必要とされる能力が求められるもの。ほとんどの職場では、主任などの管理職か現場のスペシャリストになる人が多い傾向にあるね。

管理職に昇進したくないのであれば、「この人にしかできない」「この人が担当すれば問題ない」と思われるように、現場で活かせる専門スキルを身につけておくのが一つの選択肢だよ。

専門看護師や認定看護師、特定看護師など、看護師のプラスになる資格はたくさんあるよね。職場にとって必要な人材になれば、他のスタッフから頼りにされて長く働き続けられるはず。

昇進しないことで働きづらくなるようなら、転職も検討を

昇進を断った後にその職場で働き続けると、「向上心がない」などと思われて居づらくなる場合もあるよ。

あとは、自分の同期や後輩がどんどん昇進していって、役職につく可能性も。そうすると、劣等感が強くなって、人間関係が複雑になるかもしれないことは前もって知っておこう。

今の職場で働きづらくなるようだったら、転職を考えてみるのも一つの方法だよ。新たな環境で心機一転することで、好きな看護を楽しく続けていけるはず。もちろん次の職場で管理職を任される可能性はだいぶ先になるはずだから、安心して仕事に打ち込めるね。

いかがでしたか?看護の職場ではたくさんのスタッフと協力しながら働いているから、相手への思いやりも大切になってくるよ。師長さんやまわりのスタッフとうまくコミュニケーションをとりながら、職場で求められる看護師を目指していこう。

昇進しないのであれば、その職場で働き続ける以外にもいくつか選択肢はあるから、ぜひあなたが看護を楽しく続けていく方法を選んでね!応援しているよ!

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出典:

*1 日本看護協会「2013年 看護職員実態調査」

*2 日本看護協会「2021年 看護職員実態調査」