はじめに

採用活動で活用される「院長挨拶動画」。施設の理念や院内の様子を丁寧に伝えようとするあまり、長尺で一方的な内容になってしまい、かえって求職者の関心を失わせてしまうケースが少なくありません。特に多忙な日常業務の合間に情報収集を行う看護師にとって、長々とした抽象的な話や、自慢に聞こえるような表現は、視聴離脱の大きな原因となります。

しかし、要点を絞り、働く人の日常や具体的な「約束」を60秒という短い時間でテンポ良く見せる動画は、応募前の不安を和らげ、施設への親近感を育む大きな力になります。見学や応募といった次の行動へ、そっと背中を押すきっかけにもなるでしょう。

この記事では、院長挨拶動画を「逆効果」にしないために、「60秒で伝える」という点に特化して、具体的な構成のテンプレート、言い回しの工夫、すぐに実践できる収録のポイントを解説します。また、実際に公開されている小規模な医療機関の事例や、そのまま使える台本も用意しました。

採用ページの整備や応募者とのコミュニケーションを効率化したいとお考えの場合は、現場の導線設計と合わせて応募管理システム「クーラ」の導入も一つの方法です。この記事が、貴院の採用活動の一助となれば幸いです。

なぜ多くの院長挨拶動画は見られないのか? - 看護師が離脱する3つの瞬間

動画の効果を最大限に引き出すためには、まず「なぜ視聴者が動画を途中で見るのをやめてしまうのか」を知る必要があります。特に、求職中の看護師がどのような点に注目し、どのような瞬間に「この動画は自分には関係ないな」と感じてしまうのか、その心理を理解することが重要です。

離脱の瞬間1:長すぎる院長の話(2〜5分の独白)

求職者、特に現場経験のある看護師が転職を考える背景には、人間関係の悩み、過酷な勤務体制、教育・フォロー体制への不満などが挙げられることが、多くの調査で示されています。彼女たちが新しい職場を探すとき、最も知りたいのは「院長の経歴や施設の歴史」よりも「どんな人たちと、どのように働くことになるのか」「心身の負担なく、安心して働き続けられる環境か」といった、日々の業務に直結する情報です。

院長が一人で2分以上、理念や想いを語り続ける動画は、求職者の知りたい情報との間に溝を生んでしまいます。YouTubeなどの動画プラットフォームでは、視聴者が動画をどのくらいの時間見続けたかを示す「視聴者維持率」という指標があり、一般的に動画が長いほど維持率は下がる傾向にあります。特に最初の15〜30秒で視聴者の心を掴めなければ、その多くが離脱してしまうと言われています。院長の長い話は、まさにこの「離脱の谷」を生み出す典型的なパターンなのです。

離脱の瞬間2:患者さん向けの「広告」に聞こえる表現

「最新の医療設備を導入しています」「地域で最大規模の施設です」といった言葉は、患者さんに対しては有効なアピールになるかもしれません。しかし、採用動画でこれらの言葉を多用すると、求職者には「広告のような、よそ行きの言葉」と受け取られがちです。

働く側が知りたいのは、設備のスペックそのものよりも、「その設備があることで、自分の業務負担がどう変わるのか」「施設の規模が大きいことで、どのような勤務体制が実現できているのか」という具体的なメリットです。例えば、「最新設備」を「初めて扱う方でも、画面の指示通りに操作できるので安心です」と言い換える。「地域最大規模」を「スタッフ数に余裕があるため、夜勤の入り時間が固定でき、生活リズムを整えやすいです」と伝える。このように、求職者一人ひとりに向けた「あなたにとっての利点」として語りかける視点が不可欠です。

離脱の瞬間3:抽象的な言葉の繰り返し

「私たちは、地域医療への貢献という理念を掲げています」「やりがいを感じられる職場です」「共に成長し、挑戦していきましょう」といった言葉は、それ自体は尊いものですが、採用動画においては具体性を欠き、応募を検討するための判断材料にはなりにくいのが実情です。

求職者は、理念ややりがいといった抽象的な言葉の先に、「具体的に、自分は明日から何をすればいいのか」を知りたいと考えています。

  • 勤務シフトはどのように決まるのか?
  • 残業はどの程度発生するのか?
  • 新しい業務を覚えるための教育プログラムは?
  • 困ったときに相談できる相手はいるのか?
  • 応募や見学の連絡は、どのような手順で取ればいいのか?

こうした「次の行動」に移るために必要な具体的な情報が提示されないと、視聴者は興味を失い、動画を閉じてしまいます。院長のメッセージは、こうした具体的な情報への「入り口」として機能させることが理想です。

成功事例に学ぶ「伝わる」動画の共通点(小規模クリニック中心)

ここでは、理論だけでなく、実際にインターネットで公開されている小規模な医療機関の事例を見ていきましょう。いずれの動画も、院長や代表が短いメッセージを語り、そこに現場で働くスタッフの日常的な風景を組み合わせることで、応募前の不安を解消し、親近感を抱かせる工夫が凝らされています。

  • 横浜ベイクォーター内科・消化器内視鏡クリニック
    • 開業に合わせて公開された院長の挨拶動画です。クリニックのコンセプトや診療内容を簡潔にまとめ、難しい話よりもまず「院内の雰囲気」を伝えることを優先しています。これから新しい場所で働くことへの期待感を抱かせます。
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  • 東京ハートリズムクリニック
    • 院長挨拶として、クリニックの理念と診療体制を端的に説明しています。ウェブサイトの記事でも動画を案内することで、テキストと映像の両面から情報を補完し、理解を深める工夫が見られます。
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  • せき歯科クリニック(熊本市)
    • 「歯科衛生士」というように、対象となる職種を明確に示したメッセージ動画です。ターゲットを絞ることで、視聴者は「これは自分のための情報だ」と認識しやすくなります。働く雰囲気を短いカットで見せることで、直感的に職場のイメージを掴むことができます。
    • 動画を見る
  • みんなのかかりつけ 訪問看護ステーション
    • 代表メッセージとして、訪問看護にかける想いや事業の背景を丁寧に語っています。しかし、単なる想いの吐露で終わらせず、求職者が知りたいであろう具体的な情報へとスムーズに接続する構成になっています。
    • 動画を見る

これらの事例から見えてくるのは、「笑顔のスタッフ」「チームの和やかな空気」「院長からの短い“約束”」といった要素を組み合わせ、経歴や受賞歴といった情報の優先度を下げている傾向です。応募者が本当に見たいのは「働く自分の姿」を想像させてくれる映像なのです。

逆効果にしないための「60秒」構成テンプレート

多くの事例分析から見えてきた「伝わる動画」の要素を、看護師採用向けに最適化した構成が、この「60秒黄金比」です。順序は「人→約束→日常→院長→応募」。求職者が最も知りたい情報を先に出し、院長の出番は「安心感の担保」という役割に絞るのがポイントです。

0–5秒

つかみ(一言の約束)

「夜勤の入り時間は固定。生活リズムを崩しません」など、最も伝えたい働きやすさを提示。現場スタッフの自然な表情を1カット見せる。

5–20秒

具体的な約束を3つ

字幕と短い映像(実景)でテンポよく。「手上げでの休み相談OK」「申し送りは定型化で残業削減」「お試し勤務から始められます」など。

20–40秒

働く日常の断片

特別な場面ではなく、申し送り、休憩、看護記録といった普段の様子を数カット。ここで働く自分を具体的にイメージしてもらう。

40–52秒

院長からのお願い(一言)

経歴や理念ではなく、「無理はしないでください」「困ったら教えてください」といった、現場を気遣う一言で安心感を醸成する。

52–60秒

次の一歩を案内

「まずは30分の見学から」「スマホで簡単予約」など、次の行動へのハードルを下げる案内。応募ボタンの位置なども示す。

の構成に沿うことで、求職者の関心が高い情報から順番に提示でき、視聴維持率の低下を防ぎます。もし応募導線の整備も同時に進めたい場合は、職種別の応募フォームやLINEでの気軽な問い合わせ窓口を設けることも有効です。応募者管理システム「クーラ」は、こうした一体的な導線設計をサポートしていますので、ご関心があればぜひご覧ください。(https://business.cu-ra.net/

そのまま使える!言い回し満載の60秒台本

上記の構成テンプレートを、より具体的なセリフや映像の指示に落とし込んだ台本です。このままお使いいただくことも、貴院の状況に合わせてアレンジしていただくことも可能です。ポイントは、断定的な強い口調を避け、柔らかく、誠実な印象を与える言葉を選ぶことです。

看護師採用向け 60秒動画台本
0-5秒

ナレーション / 字幕

字幕:「夜勤入りは固定。生活が整う働き方を。」

ナレーション:「私たちは、無理を前提にした働き方は違うと考えています。」

映像 (B-roll)

  • 休憩室でスタッフが談笑している様子
  • ナースステーション全体の引きの画
5-20秒

ナレーション / 字幕

字幕1:「お休みは“手上げ式”。遠慮はいりません」

字幕2:「申し送りは定型化。残業が伸びにくい工夫です」

字幕3:「まずは“お試し勤務”からでも」

ナレーション:「初めての環境が不安な方には、まず短く働いてみて、合うかどうかを確かめていただく形も用意しています。」

映像 (B-roll)

  • スタッフがシフト表に希望を書き込んでいるイメージ
  • 電子カルテや申し送りノートの画面
20-45秒

ナレーション / 字幕

ナレーション(前半):「難しい手順や新しい業務は、チェックリストで一つずつ。見て覚えろ、とは言いません。」

ナレーション(後半):「忙しい日もありますが、休憩は休憩。オンとオフの区別は大切にしています。」

映像 (B-roll)

  • 先輩が後輩に、チェックリストを見せながら穏やかに説明
  • 休憩室でコーヒーを飲んだり、談笑したりするリラックスした様子
45-55秒

院長の一言

「私は、スタッフが心身ともに健康で、長く働きたいと思えるような職場を作りたいと考えています。だから、無理は言いません。困ったことがあれば、どうか遠慮なく、正直に教えてください。」

映像

  • 院長が、カメラ目線で穏やかに語りかける(定点カメラ)
55-60秒

ナレーション / 字幕

字幕:「見学は30分から/私服OK/スマホで予約」

ナレーション:「まずは短い見学からいかがですか。お会いできるのを楽しみにしています。」

映像 (B-roll)

  • クリニックの入口、更衣室、休憩スペースなど、環境がわかる短いカットを3つほど

実務の「言い換え辞典」:自慢口調を応募者目線に

動画のセリフや字幕を考える際に、つい使ってしまいがちな「施設側のアピール」を、求職者の心に響く「応募者にとってのメリット」に変換する言い換えの例をいくつかご紹介します。

  • 元の表現: 「最新の医療設備が揃っています」
    • 言い換え案: →「初めての方でも手順が画面に表示されるので、安心して操作できます」
  • 元の表現: 「地域最大規模のクリニックです」
    • 言い換え案: →「スタッフ数に余裕があり、夜勤の入り時間が固定なので、生活リズムが整いやすい体制です」
  • 元の表現: 「スタッフの質が高く、意識の高い集団です」
    • 言い換え案: →「新人の方が分からないまま放置されたり、一人で悩んだりしないように、相談しやすい仕組みを作っています」

このように、主語を「施設」から「あなた(応募者)」に切り替えるだけで、メッセージの伝わり方は大きく変わります。

撮影・編集の実務ガイド - スマホ1台で始める制作マニュアル

専門の制作会社に依頼しなくても、ポイントを押さえればスマートフォン1台で十分に質の高い動画を制作することが可能です。大切なのは、高価な機材を使うことよりも、「清潔感」と「誠実さ」が伝わる映像を心がけることです。

撮影の準備:音と光、構図が重要

  1. 音声は最優先で考える
    • 動画の質は「画質」よりも「音質」に大きく左右されます。スマートフォンの内蔵マイクは周囲の雑音を拾いやすいため、1,500円〜5,000円程度で購入できるピンマイクの使用をおすすめします。クリアな音声は、メッセージの信頼性を高めます。
    • 撮影場所は、反響が少なく静かな部屋(例:院長室、空いている診察室)を選びましょう。
  2. 自然光を味方につける
    • 特別な照明機材がなくても、窓から自然光が入る場所で撮影するだけで、顔色が明るく、健康的な印象になります。窓を正面に見る形で座り、逆光にならないように注意してください。
  3. 映像に変化をつける(3つのパターン)
    • 60秒の動画でも、同じアングルが続くと単調に見えてしまいます。撮影の際は、以下の3つのパターンを意識して、それぞれ5秒〜10秒程度の短いカットをいくつか撮影しておくと、編集の際に役立ちます。
      • 引きの画: 部屋全体や、スタッフが働いている全体の雰囲気がわかる映像
      • 寄りの画: 院長の表情や、スタッフの手元、カルテの文字など、特定の対象にフォーカスした映像
      • 手元の画: 実際に機器を操作したり、書類を記入したりする手元のアップ

編集のポイント:テンポと情報の整理

無料のスマートフォンアプリ(例:CapCut, VLLO)でも、基本的な編集は十分可能です。

  1. テロップ(字幕)は約束だけを強調
    • 動画内の全ての言葉を文字にする必要はありません。最も伝えたい「3つの約束」の部分だけを少し太めの文字で表示し、その他の情報は補足的に小さく表示するなど、強弱をつけましょう。
  2. BGMで雰囲気を演出
    • 著作権フリーの音源サイトなどを活用し、穏やかで安心感のあるBGMを小さく流すことで、動画全体の印象がぐっと良くなります。ただし、ナレーションや院長の声を邪魔しない音量に調整することが大切です。

内製と外注のコスト感

もし内製が難しい場合、制作会社に依頼することも選択肢の一つです。医療系の動画制作は専門性が高いイメージがありますが、最近では短尺動画向けの比較的安価なプランも増えています。

  • ライトプラン(30〜70万円台): 60秒程度の短い紹介動画であれば、この価格帯で提供している会社が多く見られます。撮影半日、基本的な編集とテロップ入れが含まれるケースが一般的です。
  • パッケージプラン(40〜65万円台): 30秒〜1分の動画を複数本(例:院長挨拶、施設紹介、スタッフインタビュー)まとめて制作するプランなどもあります。

内製の場合、費用はピンマイク代程度に抑えられますが、担当者の時間と労力がかかります。一方で外注はコストがかかりますが、プロの視点を取り入れられ、クオリティの高い動画を効率的に制作できます。まずは台本を短くシンプルにすることから始めると、どちらの選択をしても費用対効果は高まります。

公開と導線設計 - 動画を「応募」につなげる最後のひと押し

質の高い動画が完成しても、それが見られるべき場所に置かれていなければ意味がありません。動画をどこに、どのように設置すれば、実際の応募に繋がりやすくなるのか、具体的な導線設計について解説します。

  • 採用ページの最も目立つ場所に置く
    • ウェブサイトの採用ページの、訪問者が最初に目にする画面(ファーストビュー)のすぐ下に動画を埋め込むのが最も効果的です。動画を視聴して高まった興味をすぐに行動に移せるよう、動画の真下に「見学予約はこちら」「応募フォーム」といったボタンを配置しましょう。
  • LINEやメールの自動返信に活用する
    • 問い合わせや資料請求があった際に送る自動返信メッセージに、動画のURLを記載しておくのも有効です。「ご応募ありがとうございます。見学の前に、当院の雰囲気が30秒でわかる動画をぜひご覧ください」といった一言を添えることで、クリック率が高まります。
  • YouTubeのタイトルを工夫する
    • 動画をYouTubeにアップロードする場合は、タイトルに「職種名(看護師)」「地域名」「働き方の約束(例:残業ほぼなし)」といったキーワードを入れることで、検索からの流入が期待できます。
  • 効果測定と改善を繰り返す
    • YouTube Studioのアナリティクス機能を使えば、「視聴者維持率」のグラフを確認できます。グラフが急激に下がっている箇所(谷)があれば、そこでのセリフや映像が視聴者の関心を失わせている可能性があります。その部分のテロップを修正したり、別の映像に差し替えたりといった小さな改善を繰り返すことで、動画の効果をさらに高めることができます。

応募前のコミュニケーションを自動化し、見学日程の調整や職種ごとの応募フォームをまとめて管理したい場合は、応募管理システム「クーラ」の活用もご検討ください。短い挨拶動画と、スムーズな応募導線をセットで運用することで、求職者の「見学してみようかな」という気持ちを後押しできます。(https://business.cu-ra.net/

よくある質問(Q&A)

Q:どうしても60秒では伝えきれない情報があるのですが?A:その場合は、「院長挨拶」は60秒に徹し、伝えきれない情報は別の短編動画として分けることをお勧めします。例えば、「教育体制について(45秒)」「夜勤の流れ(45秒)」「先輩看護師インタビュー(90秒)」のように、テーマごとに動画を複数作成し、採用ページに並べておくのです。一本の動画に情報を詰め込むよりも、視聴者が自分の知りたいテーマを選んで見られるため、結果的に全体の視聴時間は長くなり、満足度も高まります。

Q:病院の規模が大きい場合でも、院長挨拶は60秒が良いのでしょうか?A:はい、院長挨拶そのものは60秒で簡潔にまとめるのが理想です。大規模な病院の場合、診療科や病棟ごとに働き方や雰囲気が大きく異なることが多いでしょう。そのため、院長からは組織全体としての基本的な考え方(働きやすさへの配慮など)を短く伝えてもらい、より具体的な現場の紹介は「〇〇病棟の1日」「外来看護師の仕事紹介」といった、職種や部署別の動画で補完する形が効果的です。

Q:動画の効果は、どのように測定すれば良いですか?A:最も分かりやすい指標は、YouTube Studioで確認できる「視聴者維持率」です。特に、動画開始後15秒、30秒時点での離脱率に注目しましょう。もしここで多くの視聴者が離脱している場合、冒頭の「つかみ」が弱い可能性があります。また、ウェブサイトに動画を埋め込んだページの滞在時間や、動画直下に設置した「見学予約ボタン」のクリック率なども、重要な効果測定指標となります。定期的にこれらの数値を確認し、改善を重ねていくことが大切です。

まとめ:60秒で「安心」を届ける動画設計

院長挨拶動画で看護師採用を成功させるためのポイントは、決して複雑ではありません。

  1. 構成は「人→約束→日常→院長→応募」の順で、60秒にまとめる。
  2. 冒頭で、給与や待遇面以外の「働きやすさ」に関する約束を3つ提示する。
  3. 働く日常の断片を短いカットで重ね、院長は「無理しないで」という安心感を伝える役割に徹する。
  4. 最後の5秒で、見学や連絡といった「次の一歩」を具体的に、分かりやすく案内する。
  5. 長すぎる話、自慢に聞こえる表現、抽象的な言葉は、思い切って削るか、別の動画に分ける。

これらの点を意識するだけで、動画は「院長の自己紹介」から、「求職者の不安に寄り添う、効果的なコミュニケーションツール」へと変わります。

短い挨拶動画と、整備された応募導線を組み合わせることで、「ちょっと見学に行ってみようかな」と感じてもらうまでの心理的なハードルを下げることができます。応募者対応の自動化や、職種ごとの応募管理に関心をお持ちでしたら、クーラの施設向け機能がその一助となるかもしれません。ぜひ一度、ウェブサイトを訪れてみてください。(https://business.cu-ra.net/

付録:印刷して使える「60秒台本」簡易チェックリスト

動画制作を始める際に、このチェックリストを使って要点を確認してみてください。

看護師採用向け60秒動画 チェックリスト

  • 冒頭5秒で、応募者のメリットになる「約束」が提示されているか?
  • 院長の発言は、長すぎず20秒以内に収まっているか?
  • 「最新設備」などの自慢言葉を、「手順が分かりやすい」といった応募者目線の言葉に言い換えられているか?
  • 動画のすぐ下に「見学予約ボタン」などを配置する導線は設計できているか?
  • テロップは情報を詰め込みすぎず、「3つの約束」など要点のみを強調しているか?
  • 休憩や申し送りなど、キラキラしていない「普段の日常」の映像が入っているか?