現在、夜勤をしている看護師の方、これから夜勤勤務に復帰を考えている看護師の方。
二交代制・三交代制で働いているけど、違う働き方が気になっている方。
色々な思いを抱えて日々、看護業務と向き合っているのではないでしょうか?
この記事ではそれぞれの働き方のメリット・デメリットも紹介します。

大阪の病院は二交代制、三交代制どちらが多い?
全国的には二交代制が夜勤の主流となっています。2021年の日本看護協会の調査によると、二交代制が76.4%、三交代制が23.6%と二交代制を採用している病院が圧倒的に多いことが分かります。
大阪府内の病院の夜勤勤務体制がどのようになっているのかを調べてみました。
大阪も二交代制が主流
今回は3つの看護師転職サイトを使って、二交代制、三交代制の求人件数から比較してみました。
検索方法は地域を「大阪府全域」、勤務形態を「常勤(夜勤あり)」としました。
そこから「夜勤二交代」と「夜勤三交代」で検索条件を変えた時の求人件数で比較しています。
A転職サイト B転職サイト C転職サイト
二交代制 664件 132件 146件
三交代制 50件 12件 5件
結果は一目瞭然でした。大阪府でも二交代制を採用している病院や施設が圧倒的に多いことがわかりますね。
二交代制、三交代制の病院の調べ方
転職サイト
まずは先ほどの比較に使った方法と同じく、転職サイトを使って夜勤の条件検索をしてみると良いと思います。
転職サイトによっては、会員登録をしないと検索ができないことがあります。情報収集の目的で転職サイトに登録する人も多いので、すぐに転職を考えていない人でも安心して登録して良いと思います。
また、転職サイトでは勤務体制以外にも、エリア、給与、雇用形態、診療科など様々な条件を加えて病院を探すことができます。もちろん、病院以外のクリニックや施設、訪問看護ステーションなども探せます。
病院や施設のホームページ
もし、気になる病院や施設が見つかったら、その病院のホームページを閲覧するのも良いと思います。
病院のホームページでは夜勤に関する、より詳細な情報が載っていることが多いです。
二交代制・三交代制と言っても、病院や施設によって勤務開始時間や労働時間は異なります。本当に自分に合った働き方ができるのか、出勤時間、労働時間、夜間回数、夜勤手当などを確認してください。
注意点
大阪でも夜勤は二交代制が主流になっていると書きましたが、看護師の働き方は複雑で“変則交代勤務”という勤務形態を取り入れている病院もあります。
これは、それぞれの交代勤務の中に早番・遅番・ロング日勤と言った変則的な勤務を加えているものです。
また、一つの病院の中でも二交代制と三交代制の両方を取り入れている施設もあります。病棟や科の特色に合わせて選ばれているようです。
夜勤の勤務体制を調べる際には、他の勤務はどうなっているのか?病棟によって二交代制、三交代制が変わるのか?といった点に留意してください。
二交代制、三交代制のメリット・デメリット。どんな人に向いている?
二交代制を経験したことがない人、三交代制を経験したことがない人、これから夜勤を始める人、様々な状況の看護師さんがいると思います。
二交代制、三交代制それぞれのメリット・デメリットを紹介します。ご自分に合う夜勤体制を見つけてくださいね。

二交代制のメリット・デメリット
メリット
・休みが多く、連休が取りやすい
・日勤と夜勤の2パターンの勤務なので生活リズムが掴みやすい
・夜勤手当がつくので収入が増える
デメリット
・勤務時間が長いため体力・精神的に負担を感じる
・忙しい時は仮眠や休憩が取れないことがある
・勤務時間が長く、業務量も多いので残業が増える
二交代制が向いている人
仕事と休みのメリハリを重視する人、休日を多くとりたい人、お金の為と割り切って働きたい人には向いていると思います。
深夜に帰宅や通勤をしたくない人も二交代制がおすすめです。
三交代制のメリット・デメリット
メリット
・各勤務の勤務時間が短いので体力・精神的な負担が軽減される
・集中力が維持しやすい
・二交代制に比べて残業が少ない傾向にある
デメリット
・連休が取りづらい
・夜勤の回数が多くなる
・3つの労働パターンがあるので生活リズムが乱れやすい
・深夜に出勤や帰宅がある
・準夜勤の次の日が休みだと、休みが丸一日にならないことがある
三交代制が向いている人
体力・精神的に長時間勤務に不安がある人や、こまめに休日が欲しい人は三交代制がおすすめです。
また、育児や家庭の事情で長時間勤務が難しい人にも三交代制は向いていると言えます。
働きやすさは??
二交代制と三交代制、どちらにもメリット・デメリットがあります。どちらが働きやすいかは人によるということがわかったと思います。
「長時間がっつり働いて、しっかり休みたい!」「収入重視!」という人は二交代、「長時間家を留守にできない」「体力的に不安」という人は三交代を選ぶといったように、個人の事情や価値観、ライフワークバランスの考え方によって変わります。
まとめ
看護の仕事に終わりはありません。どんなに医療が進歩しても、看護師に夜勤は付き物と言っても過言ではないと思います。
大阪でも二交代制が主流になっていますが、三交代制を採用している病院や病棟もあります。そこからわかるのは、看護師はライフスタイルやライフステージに合わせた働き方を選択できる職業だということです。
今のご自身に合った、無理のない働き方を見つけましょう。