「看護師として働いているけど時給をもう少しアップさせたい」「どうすれば時給があがるの?」と悩んでいませんか。
東京は全国でも看護師の給与が高い地域の一つ。自分の強みを活かし、パートとしての働き方や病院の選び方を工夫すれば時給アップは十分に可能です。
今回は看護師がパート時給をアップさせるためのコツと、東京で人気の病院をご紹介します。
看護師パートの平均時給は?
まずは、看護師パートの平均時給について知っておきましょう。
2022年に行われた厚生労働省の調査によると、正看護師の平均時給は1,817円、准看護師の平均時給は1,591円でした。(厚生労働省「賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 短時間労働者 職種」より引用)
短時間労働者の平均時給が1,367円であることから、看護師の時給は全国平均に比べて高いことがわかります。(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 短時間労働者」より引用)
看護師パートが時給をアップさせる5つのコツ
では、看護師パートが時給をアップさせるにはどうすればよいでしょうか。看護師として新たなチャレンジをしてみたい方はぜひ参考にしてくださいね。
1.時給の高い診療科で働く
看護師パートが時給をアップさせる方法の一つは、時給の高い診療科で働くことです。収入アップをねらえる診療科には、次のような例があげられます。
<総合病院の場合>
- 手術室
- 救命救急室
- 集中治療室(ICU)
<クリニックの場合>
- 美容クリニック
- 産婦人科クリニック
- 人工透析クリニック
近年は看護師が不足しているため、以前は正規のスタッフだけが勤務していた手術室や集中治療室でもパートを募集しています。救命救急の経験がある人にはチャンスが多い職場といえるでしょう。
人工透析クリニックも比較的時給が高く、収入アップに適した仕事です。内科の経験があればプラスになりますし、透析の経験がなかったとしても機械や手技を覚えれば十分に対応できます。
助産師免許を持っている人は産婦人科クリニックで勤務する道もあります。ただし、クリニックによっては夜勤を条件にしているところもあるので、しっかりと求人票をチェックしてくださいね。
2.夜勤専従で働く
看護師パートの時給を上げるには、夜勤専従で働く方法もあります。
夜勤専従パートとは、昼間の日勤には入らずに夜勤のシフトだけで働く勤務形態。勤務時間は夕方16時から翌朝9時のパターンが多いようです。もともとの時給に上乗せされる場合や、日給として1日○○円という形で支払われるケースもあります。
たとえば、東京のある大学病院の例をあげてみましょう。この病院では、日勤パートの時給1,640円に対し、夜勤専従パートの時給は2,020円とアップしています。
夜勤専従の看護師パートは効率的な収入アップが見込めますが、ハードな勤務状況だったり、生活リズムが崩れたりといったデメリットも。自分のライフスタイルや方向性をよく考慮することが大切です。
3.自由診療の医療施設で働く
美容外科や美容皮膚科といった自由診療を行っているクリニックで働くのも、看護師パートの時給をあげるコツです。
とくに、美容クリニックでは専門性の高さを求められることが多く、カウンセリングやサービスの営業なども看護師業務に含まれます。自分のスキル次第では成果報酬がもらえる場合もあり、美容に興味がある人にはぴったりのパートです。
サービスの売り込み方や傾聴技術、ビジネススキルなど看護技術以外の知識も学ぶ必要があるのが特徴といえるでしょう。
4.訪問看護で働く
訪問看護ステーションで働くのも時給をあげる方法の一つです。
高齢化社会のため、介護サービスを受ける人が増え続けており、同時に訪問看護を提供する事業所も増加しています。人手不足のせいもあり、高単価で看護師パートを募集している事業所が多いのも事実です。
看護師だけで利用者さんの自宅を訪問し、医療的ケアを提供するのが病院勤務と大きく異なる点でしょう。最初は慣れなくて大変かもしれませんが、規則的な勤務で生活リズムが安定するメリットもあります。
5.平均時給の高い医療施設を選ぶ
「自分の得意な診療科は時給が低い」「病棟経験を積みたい」という人には、平均時給の高い医療施設を選ぶ方法をおすすめします。
大学病院や大規模な民間病院では、一般の病院よりも時給を高く設定している場合が多くみられます。また、一部の介護施設や企業の募集でも、看護師の時給が高いケースはめずらしくありません。
入職前には複数の病院を比較し、時給や待遇などについてしっかりとチェックしておきましょう。
一度は働きたい!東京で人気の病院3選
東京で働きたい!と思っている看護師さんにおすすめの病院やクリニックをご紹介します。
慶應義塾大学病院
大学病院のなかでも看護師の給与が高いことで有名な慶応義塾大学病院。新宿区信濃町にある本院では、定期的に看護師の臨時職員を募集しています。
気になる時給をチェックしてみると、外来業務では2,050円、集中治療室や手術・救急センター、夜勤専従では2,450円でした。
先ほどご紹介した、正看護師の平均時給1,817円よりも高い時給が設定されています。診療科も多く、最新医療を経験できる職場としても人気です。
◆ 慶応義塾大学病院
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
連絡先:03-3353-1211(代表)
ホームページ:https://www.hosp.keio.ac.jp/
順天堂大学医学部付属 順天堂医院
最新の医療に携わりながら、看護師としてスキルアップも期待できる順天堂医院。さまざまな職種でパート看護師を募集しています。
外来業務だけでなく、検査室での採血業務、病後児ルームでの看護業務、がん治療センター、医療サービス支援センター、超音波検査室での業務などバラエティに富んだ求人があるのが特徴です。時給も2,140円~2,270円と平均時給より高いのもうれしいですね。
◆ 順天堂大学医学部付属 順天堂医院
住所:〒113-8431東京都文京区本郷3-1-3
連絡先:03-3813-3111(代表)
ホームページ:https://hosp.juntendo.ac.jp/access.html
がん・感染症センター 都立駒込病院
がんや感染症のプロを目指したい人には、都立駒込病院がおすすめです。がんや感染症の最新医療ケアに触れることができ、専門性が高い研修やセミナーを受講できるチャンスもあります。
都立駒込病院では外来・病棟の看護師パートだけでなく、手術室や内視鏡室の業務や夜勤専従パートも積極的に募集しています。
それぞれの時給をみてみると、外来パートが1,800円、病棟では2,000円です。夜勤専従看護師は、基本の時給が2,000円で夜間は2,500円にアップするようです。
◆ がん・感染症センター 都立駒込病院
住所:〒113-8677 東京都文京区本駒込三丁目18番22号
連絡先:03-3823-2101(代表)
ホームページ:https://www.tmhp.jp/komagome/
自分の強みを活かして看護師パートの時給をアップさせよう
東京で働く看護師の時給は全国でもトップクラスです。そこからさらに時給をアップさせるには、自分の強みを活かした働き方や病院選びの工夫が必要です。
時給アップのコツをつかみ、看護師パートとして生き生きと働きましょう。
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